SDGs やカーボンニュートラルの実現に向けた取組など、地球環境や社会・経済の持続性への意識が高まる中、木造建築物は「第2の森林」として注目されている。
しかし、建築物の木造化については、低層住宅の木造率が8割に上る一方で、非住宅分野においては木造率が1 割以下と低い状況にある。
非住宅建築物においては、従来、木造は鉄骨造やRC造と比べてコスト高、強度や耐久性の不安、必要な空間の確保が難しいなど、木造が不利であるイメージが先行し、選択されにくかった。
そこで、実際に木造で設計や建築を行い、実証することで、木造・木質化に係る課題やメリット等を明確化することにより、非住宅建築物の木造・木質化を促進することを目的とする。
区分 | 施設用途 | 規模要件 |
設計実証 |
・店舗 ・医療施設 ・幼保学童施設 ・共同住宅 ・運動施設 ・倉庫等 |
延床面積200㎡以上 |
・オフィス ・事務所 ・老人福祉施設等 |
延床面積300㎡以上※2 | |
建築実証 |
・店舗 ・幼保学童施設 ・運動施設 ・倉庫等 |
延床面積200㎡以上 |
・オフィス ・事務所 ・老人福祉施設等 ・医療施設 ・共同住宅 |
延床面積500㎡以上 |
※2 令和5年8月1日から規模要件緩和。
※住居併用の建築物は対象外とする。
※CLT 等を活用する先導的な工法を用いた非住宅建築物、チェーン展開している業種業態において従来は非木造で規格化されている店舗を木造化する場合等には、延床面積に関わらず対象とする場合がある。
・設計実証 木造の基本設計に相当する費用、上限600 万円/件
・建築実証 木材使用量に応じて50,000円/m3、木質化する場合は3千円/㎡(木造化と一体的に木材を見える部分(現し仕上げ)に使用する場合に限る)、上限900 万円/件
実証に係る実証費の算定例
<設計実証:延床面積350 ㎡、設計監理業務請負契約額(実施設計・現場監理費等を含む)1,000 万円の場合>
① 設計監理業務請負契約額の30% 1,000 万円×0.3=300 万円
② 基本設計費算出表(別表)による350 ㎡の基本設計料 281 万円 ①②のいずれか低い方 281 万円
③ 非木造プランの作成を協議会に依頼する場合は、算定額に0.7 を乗じる 281 万円×0.7=196 万円
<建築実証:あいち認証材30㎥(柱、梁、羽柄材)、300㎡(床と壁の仕上げ)使用した場合>
30㎥ ×5 万円+300㎡×3千円=150 万円+90万円=240万円
<設計実証>
申請者: |
対象物件を設計する建築士で、建築主の同意を得て実証を行う者。 |
対象物件: |
設計実証に係る実績報告が令和6年2月15日までに完了できるもの。 令和5年3月31日以前に建築確認済の物件は対象外。 |
その他: | 非木造プランの作成にあたっては、木造図面を協議会に提出することにより、協議会から作成支援を得ることができます。(図面提供のみ。概算工事費の算出は応募者で実施。)ただし、その場合は助成額が減額補正されます。 |
<建築実証>
申請者: | 対象物件を県内で新築又は増改築等を行う建築主で、施工者の協力を得て実証を行う者。 |
対象物件: | 助成対象となる木工事部分が令和6年2月1日までに完了できるもの。応募時に当該対象部分の工事に着手しているもの又は完成しているものは対象外とします。 |
その他: | 令和5年度から令和7年度までの3年間、施設利用者等へ木造・木質化した当該施設に関するアンケートを行い、年度毎に取りまとめて翌年度の5月31日までに報告できるもの。 |
【設計実証の内容】
・あいち認証材を利用した木造設計と非木造プランを比較し、建築物の基礎や構造等にかかる費用、設計工期の差等について検証を行います。
・実績報告時に比較表、調査書(アンケート)、木造図面等の提出が必要です。
【建築実証の内容】
・あいち認証材を利用して木造・木質化を行う建築物において、あいち認証材をはじめとする木材に関する調査(調達先や納期、施工性、工期、
価格等の実績調査)を行います。
・竣工後の3年間、施設の快適性等について施設利用者へ調査を行います。
・実績報告時に調査書(アンケート)、国産材の利用量が確認できる納品書の写し等の提出が必要で す。
・竣工後の3年間、年度毎にとりまとめた利用状況報告書の提出が必要です。
日時:5月11日(木)15:30~17:00 終了
場所:ウィンクあいち 11階 1103会議室
日時:6月22日(木)14:00~15:30 終了
場所:名古屋木材会館(〒460-0017 名古屋市中区松原2-18-10)
日時:8月17日(木)14:00~15:00
場所:愛知建築士会(〒460-0008 名古屋市中区栄2-10-19 名古屋商工会議所ビル9F)※Zoom併用
申込先:環境都市実現のための木造化・木質化推進あいち協議会 E-mail:toshimokuaichi@aimokuren.com FAX:052-322-3376
①氏名 ②勤務先名称 ③日中連絡の取れる電話番号 ④メールアドレス ①~④を記入の上、下記までFAXまたはE-mailにてお申込みください。
(公社)愛知建築士会 事務局 E-mail:mail@aichishikai.or.jp FAX:052-201-3601
※お申込みの際は件名に「令和5年度木造非住宅建築物設計・建築実証事業 事前説明会申込」と記載してください。
※応募にあたって説明会への参加は必須ではありません。
※第3回説明会の申込先は環境都市実現のための木造化・木質化推進あいち協議会です。
環境都市実現のための木造化・木質化推進あいち協議会 担当・書類提出先:(公社)愛知建築士会
〒460-0008 名古屋市中区栄2-10-19 名古屋商工会議所ビル9階
TEL:052-201-2201 FAX:052-201-3601
R5木造非住宅建築物設計・建築実証事業のご案内(チラシ) | ||
募集要領 | ||
設計実証申請書(様式1-1,1-2) | PDF(記入例) | Word |
建築実証申請書(様式1-3~1-5) | PDF(記入例) | Word |
設計実証交付申請書兼実績報告書(様式3-1~3-3) | PDF(記入例) | |
建築実証交付申請書兼実績報告書(様式3-4~3-5,3-8) |
PDF(記入例) | Word |
変更(廃止)届(様式1-8) | PDF(記入例) | Word |
請求書(様式5) | Word | |
基本設計費算出表(別表) | Excel | |
あいち認証材利用調書(予定)(構造材) 様式1-6 , あいち認証材利用調書(実績)(構造材) 様式3-6 あいち認証材利用調書(予定)(内外装材)様式1-7 , あいち認証材利用調書(実績)(内外装材)様式3-7 |
Excel | |
建築実証Q&A | ||
設計実証Q&A | ||
木造非住宅建築物設計・建築実証の説明会 |
※源泉徴収の取扱いについては認証材事業と同様です。 (源泉徴収対象。個人は徴収後の額を支払い)
※応募は順次受付け、予算額に達し次第終了します。
同一物件で設計実証、建築実証の併用は可能ですが、「木の香る都市づくり事業」との併用はできません。