あ い ち ヘ リ テ ー ジ マ ネ ー ジャ ー
養 成 講 座 実 行 委 員 会
「ヘリテージマネージャー」とは
ヘリテージ(heritage)・・・遺産→継承・伝承。
マネージャー(maneger)・・・交渉、世話に当たる人。
「ヘリテージマネージャー」
「ヘリテージマネージャー」は、文化財建造物を活かす(保存・活用・維持保全など)ための活動や、文化財建造物に関する資料作成等が出来る能力を有する人材の事を言います。
「ヘリテージマネージャー」は、文化財建造物を活かす(保存・活用・維持保全など)ための活動や、文化財建造物に関する資料作成等が出来る能力を有する人材の事を言います。
「ヘリテージマネージャー誕生の背景」
阪神淡路大震災により歴史的建造物が倒壊し、再生されず壊されていってしまったことに端を発しています。
- 社会動向
・地球環境問題(資源の枯渇、地球温暖化、廃棄物の増加)。
・循環型社会の転換(省資源、省エネルギー、リサイクル)。
・スクラップアンドビルドからの脱却。 - 時代の流れ
・開発の影響(日本中同じ風景、日本の景観はどこに行ってしまった)。
・懐古主義・レトロブーム(古いものの懐かしさ、古いものに新しい発見がある)。
・地域固有の風景への再評価
(ナンバーワンではなくオンリーワンになって、再評価が高まってきた)。 - 文化財行政の進展
・現状保存の「文化財指定」制度に加え、現状保存だけではなく活用していくため、保存と活用の「文化財登録」制度が制定された。
「文化財」について
文化財保護法第二条
- 建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書その他の有形の文化財所産で我が国にとって歴史上又は芸術上価値の高いもの(これらのものと一体をなしてその価値を形成している土地その他の物件を含む。)並びに考古資料及びその他の学術上価値の高い歴史資料
(以下「有形文化財」という) - 演劇、音楽、工芸技術その他無形の文化財所産で我が国にとって歴史上又は芸術上価値の高いもの
(以下「無形文化財」という) - 衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗習慣、民俗芸能、民俗技術及びこれらに用いられる衣服、器具、家屋その他の物件で我が国民の生活の推移の理解のため欠くことのできないもの
(以下「民俗文化財」という) - 貝づか、古墳、都城跡、城跡、旧宅その他の遺跡で我が国にとって歴史上又は学術上価値の高いもの、庭園、橋梁、峡谷、海浜、山岳その他の名勝地で我が国にとつて芸術上又は観賞上価値の高いもの、並びに動物(生息地、繁殖地及び渡来地を含む。)、植物(自生地含む。)及び地質鉱物(特異な自然の現象の生じている土地を含む。)で我が国にとって学術上価値の高いもの
(以下「記念物」という) - 地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地でわが国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの
(以下「文化的景観」という) - 周囲の環境と一体をなして歴史的風致を形成している伝統的な建造物群で価値のたかいもの(以下「伝統的建造物群」という)
以上6つを文化財という。
文化財登録制度
平成8年の文化財保護法の改正により、有形文化財の登録が法制度化された。(法制度化の背景には、阪神淡路大震災の後に文化財としての登録がないため、歴史的建造物が取り壊されるといった危機感があった)。しかしながら国から補助金・交付金等は交付されない。
文化財保護法第五十七条(有形文化財の登録)
1.文部科学大臣は重要文化財以外(第182条第2項に規定する指定を地方公共団体が行っているものを除く)の文化財のうち、その文化財として価値にかんがみ保存及び活用のための措置が特に必要とされるものを文化財登録原簿に登録することができる。
(2、3項は省略) 。
1.文部科学大臣は重要文化財以外(第182条第2項に規定する指定を地方公共団体が行っているものを除く)の文化財のうち、その文化財として価値にかんがみ保存及び活用のための措置が特に必要とされるものを文化財登録原簿に登録することができる。
(2、3項は省略) 。
「あいちヘリテージマネージャー」とは
「あいちヘリテージマネージャー」は、 文化庁の「文化遺産を活かした観光振興地域活性化事業」補助対象事業として実施された 「あいちヘリテージマネージャー養成講座」を受講し修了され、 ヘリテージマネージャーとして登録された方をいいます。
「活動の概要」
- 文化財建造物所有者へ保存・活用についての助言を行う。
愛知県国登録有形文化建造物所有者の会(平成23年6月26日結成)から出されている要望。
・修理・保存の相談に乗ってもらいたい(アドバイスしてくれる人がいない)。
・もっと多くの人に知ってもらいたい(県HPでも紹介しています)。 - 新たな発見や新規登録を目指し、地域での調査発掘を行う。
・県内の未登録の文化財建造物を発見し文化財登録を促す。
(文化財の名前が付くと地域の方も大事な物だなと思う。)
・市町村によっては、漏れた物件や記載できない物件もある。
・見る人や時代の流れによって、評価も変わってくる。
(例・北海道の炭鉱・・・地元では余り良い想い出が無いが、外から見ると素晴らしい発見がある) - 市町村の文化財建造物について協力と助言を行う。
・維持保存活用についての協力と助言。
・登録保存についての協力と助言。 - 文化財建造物の資料作成を行う。
・登録保存に関する資料作成を行う -
その他「あいちヘリテージマネージャー」として登録された方が活動している団体として「NPO法人あいちヘリテージ協議会」があります。
「あいちヘリテージマネージャー養成講座」
愛知県内に多数存在する文化財建造物については、文化財として保存するとともにその活用を図ることにより、県民の文化的向上に資することが求められています。
「あいちヘリテージマネージャー養成講座」はこうした文化財建造物を活かしていくため、文化財建造物の所有者に対して保存や活用に向けた助言を行うこと、また、県内で未だ登録されていない文化財建造物を発見して、国の登録有形文化財建造物としての指定を目指すこと、更には、文化財建造物に関する資料作成等に協力できることなどの能力を持った人材を養成しようとするものです。
「あいちヘリテージマネージャー養成講座」は、文化庁の文化芸術振興費補助金(文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業)を得て、平成23年度に開講し、2年間にまたがって実施しております。1年目は基礎講座編として8日間、2年目に発展講座編として7日間の講座を実施し、平成24年の10月には第一期生の修了式を挙行しました。
現在、第六期までの修了生総数は170名程となっています。
全ての講座の受講修了者には修了証を交付し、希望者には(公社)愛知建築士会へ「ヘリテージマネージャー」として登録をして頂きます。
「あいちヘリテージマネージャー養成講座」はこうした文化財建造物を活かしていくため、文化財建造物の所有者に対して保存や活用に向けた助言を行うこと、また、県内で未だ登録されていない文化財建造物を発見して、国の登録有形文化財建造物としての指定を目指すこと、更には、文化財建造物に関する資料作成等に協力できることなどの能力を持った人材を養成しようとするものです。
「あいちヘリテージマネージャー養成講座」は、文化庁の文化芸術振興費補助金(文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業)を得て、平成23年度に開講し、2年間にまたがって実施しております。1年目は基礎講座編として8日間、2年目に発展講座編として7日間の講座を実施し、平成24年の10月には第一期生の修了式を挙行しました。
現在、第六期までの修了生総数は170名程となっています。
全ての講座の受講修了者には修了証を交付し、希望者には(公社)愛知建築士会へ「ヘリテージマネージャー」として登録をして頂きます。
「あいちヘリテージマネージャー養成講座」は、あいちヘリテージマネージャー養成講座実行委員会((公社)愛知建築士会)により運営、実施されています。
「あいちヘリテージマネージャーの登録」について
・「あいちヘリテージマネージャー」の登録は、「あいちヘリテージマネージャー養成講座」を修了された方が
登録することが出来ます。
登録することにより「あいちヘリテージマネージャー」として活動することが出来ます。
・登録証の有効期限は5年間で更新時には、更新講習(有料)が必要です。
・登録証の更新は任意であり、更新を希望される方は、申請申し込みをしてください。
・登録証(有料)の作成登録は、養成講座修了時及び各期修了者の更新時期となります。
あいちヘリテージマネージャー養成講座の連絡先
(公社)愛知建築士会 事務局 TEL: 052-201-2201
□ 助成
